ポジション変更完了+BORA ONEのチューブレス(レディ)化
ポジション確定
One By ESU「スージーステム」110mm+サドル10mm後退
以前記事にしたように、ポジション変更をした。
このとき、股関節や骨盤の関係で、サドルを最適な位置から10mm前に出した状態だったサドルを適正位置に戻した(10mm後退させた)。
さらに、ステムを伸ばした。まず、90mmだったステムを120mm(6°)に伸ばし、距離はちょうどいいがもう少し下げたいと感じたので、One By ESU「スージーステム」の110mmを使うことにした。
このステムは、
スローピングフレームでも違和感のない77°の絶妙な角度でありながら7.5mmのオフセットによってハンドルクランプの位置は70°のステムに匹敵する低さとなる。
そうで、ハンドルを下げるにはもってこいだ。以前100mmのものを使っていたこともあり、性能に不安もない。
スージーステム110mmを使うことで、ハンドルが10mmくらい下がり、距離も120mmのステム(6°)と同程度となる。
これでポジションがおおよそ固まった。
メリットは、
・距離の最適化で肩甲骨まわりがリラックス
→呼吸が楽になった腕で振動をいなせる
窮屈さがなくなった
・サドル位置の適正化により骨盤が落ち着く
→腰痛がなくなったペダリング効率が上がった
の2つ。
Zwift - SST (Short)をやってみた
パワーもまあまあでているが、いちばん変わったのがペダリング効率だ。
アップ・ダウンでかなりダラダラ漕いだ時間を入れて52%、8割で踏んでいるときは57%。昨シーズンは40%前半だったことを考えると、大きな成長だ。
おそらくこれは、サドルが適正位置に変わったことで、以前のような踏みつけるペダリングでなくなったからだろう。これにより、より臀筋とハムストリングスを使ったペダリングができるようになったし、大きい筋肉を使っているので(肩甲骨のリラックスも相まって)出力を維持するのが楽になったように思う。
BORA ONE チューブレス(レディ)化
さまざまなサイト様がおっしゃっているように、自己責任です。
チューブレス化に使用したもの
・ホイール
Campagnolo「BORA ONE 35」
・タイヤ
IRC「FORMULA PRO TUBELESS RBCC 23c」
Stan's NoTubes「RIM TAPE 10YARD (9.1m)」
・バルブ
IRC「FORMULA PRO TL VALVE」
・シーラント
IRC「チューブレスレディタイヤ用シーラント」
*使わなかった
・タイヤレバー
IRC「IRCオリジナル チューブレスタイヤ専用タイヤレバー」
*あるとよい
・パンク修理剤
IRC「チューブレス専用瞬間パンク修理剤 FAST RESPAWN」
*念のため
・コンプレッサー
できる限り安心と信頼のIRCに統一した。リムテープだけはStan'sがよい。
手順
1.ホイールのリムを掃除する
2.リムテープを2周貼る
3.バルブ穴をドライバー等で空け、バルブを差し込む
4.タイヤをはめる
5.コンプレッサーで一気にビートを上げる
ウェブで検索してみると、「タイヤがはまらない」「ビートがまったく上がらない」という記事が散見されるが、思っていたよりはうまくいった。ただ、基本的に僕は機材にも疎く・不器用なので、いろいろな人にアドバイスや協力をしてもらった。
タイヤは評判のいいIRC「FORMULA PRO TUBELESS RBCC 23c」をチョイス。
シクロクロスでも使用率が高く、他メーカーと迷うことはなかった。23cなのは、個人的に太いタイヤが好きでないから。ホビーライダーの脚力に対して25cは重すぎる(いつか記事化するかも?)。
リムテープは2周貼ったほうがエア漏れが起こりづらい。
また、35mmハイトなのでバイブは長め(50mmくらい)を選んだほうがよい。
第1関門のタイヤはめは、IRC「IRCオリジナル チューブレスタイヤ専用タイヤレバー」を使えばさほど難しくはない。
パンク修理等で外す際は、(クリンチャーのときから使っている)Campagnoloのタイヤレバーがもっとも使いやすい。
第2関門のビートあげは、通常のフロアポンプでは無理だった。高速でやっても力いっぱいやっても、無理。しょうがないので、コンプレッサーを借りて一気に空気を送り込んだら「パンパン」という音とともに上がった。
ビートあげには「最初の一発でいかに大量の空気を送り込めるか」が大切らしい。「送り込む空気の量>漏れる空気の量」になればビートがあがるようだ。コンプレッサーでは、8barを一気に送り込んだら上がった。
僕はコンプレッサーを持っていないので、TOPEAK「JoeBlow Booster(ジョーブロウ ブースター)」を買おうと思案中だ。
これは、手動のフロアポンプでありながら、ポンピングした空気をためて一気に送り込めるスグレモノだ。でも、ちょっと高い。
ざっくりインプレ
・乗り心地 →極上
・グリップ →すごい
・転がり抵抗 →よい
・耐パンク性 →よいはず(乗り込んでみて判断)
・エア漏れ →気にならない
・パンク修理 →ちょっと不安
軽く乗ってみた感じだと上記のようになる。
まず、漕ぎ出してすぐわかるのが乗り心地のよさだ。
僕は普段、クリンチャーでフロント6bar,リア6.5barで乗っている。
これより空気圧高めの7barですら、その乗り心地はクリンチャーとは別次元に感じた。
グリップはクリンチャーよりも圧倒的にいい。カーブでスッと倒せる感覚がある。ただ、そのグリップ力ゆえにちょっとした体重移動でも左右に「倒せてしまう」ため、バイクの挙動がキョロキョロしているように感じ、ちょっと慣れが必要だ。
ただ、僕がチューブレスに不慣れで、グリップ力の高さに振り回されているだけだと思われるので、少しずつ慣れていけばさほど気にならなくなると予想している。
転がり抵抗もよく、乗り心地のよさも相まって「ヌルーッ」と前に引っ張られているように感じる。高速域でどのように作用するのかを今後検証していきたい。
パンクに関しては、もっと乗り込んでみないとわからない。
万が一パンクしてしまったときのために、パンク修理剤 (IRC「チューブレス専用瞬間パンク修理剤 FAST RESPAWN」) を購入しておいた。
これがあればいちおうは家に帰れるはずだが、パンク箇所が予想より大きかったり、完全に空気が抜けてビートが上がらなくなってしまったら困るので、予備チューブを携帯するようにしている(チューブドで帰る)。さきほども述べたように、タイヤ自体は簡単にはめる(あるいは外す)ことができる。
また、IRC「FORMULA PRO TUBELESS RBCC」は寿命が3000~4000kmと言われており、クリンチャーと比べて割高感がある。3000kmていど走ったとき、グリップ力や耐パンク性がどのように変化するかも気になるところだ。
まとめ
以上のことから、Campagnolo「BORA ONE」のチューブレス化についてまとめると次のようになる。
結果
・クリンチャーリムもチューブレス化可能
メリット
・走行性能(乗り心地、グリップ、転がり)の向上
・耐パンク性の向上
・リム・タイヤの精度が高ければ、シーラント不要
デメリット
・挙動に慣れが必要
・いくつかの道具を準備する必要がある
・タイヤの寿命がクリンチャーより短い
・ビート上げ・パンク修理に慣れが必要
まだ少ししか乗っていないが、チューブレスの走行性能の高さには目をみはるものがある。とくに、乗り心地の向上は劇的で、大げさに言えばクロモリフレームのような心地よさを感じた。この乗り心地を毎日味わえるなら、チューブレス化にかかる費用や手間もさほど気にならない。
ただし、まだまだチューブレスに対して慣れていない部分が多いので、長期使用を通して、運用法や扱い方(ライド的にも機材的にも)を確立していく必要がある。
ようやく、今シーズンのバイクが形になった。
今後は、ロングライドやレースでどのような効果を発揮するか?メリット・デメリットはなんなのか?といった「チューブレスの実際」をまとめていきたい。