井戸を掘るなら水の出るまで

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残業100時間の自転車乗りが昇格目指してがんばるブログ。ロードバイクとシクロクロスやってます。合言葉は「あきらめない」!

SUNVOLT(サンボルト) S-RIDE PRO パフォーマンス セパレートワンピース 長袖 インプレッション①

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概要

・サンボルトでオーダージャージ作製

・シクロとロード兼用

・着心地抜群

 

新たにチームジャージを作ってみた

シクロクロスでは基本的に長袖半ズボンのジャージを着用する。加えて、ロードレースとは違い、バイクの乗り降りや担ぎといった動作が存在するため「長袖ジャージ+ビブタイツ」という組み合わせではなく、「ワンピース(もしくはスキンスーツ)」が一般的だ。
僕もBIORACERのワンピースを一着もっている。性能は申し分ない。

 

ただ、ひとつ問題がある。
それは……

 

トイレに行きづらいのだ。

 

オーダーの経緯

新潟の冬は、寒い。僕が出場するシクロクロスシリーズは主に、富山・東北・信州。どれも寒い地域だ。信州の清里 萌木の村などは、快晴でマイナス14℃という極寒である(それでも、スタッフさん曰く「近年稀に見る暖かさ」らしい)。
寒いのは清里 萌木の村だけではない。正直どこも寒い。雪国の冬は厳しいのだ。
するとどうなるか。トイレが近くなる。しかし行けない。なぜか。
ワンピースだからだ。先述のBIORACERはすべて脱がないと用を足せない(決戦用ゆえに)。
ただでさえ忙しいレースの朝に、あまり不安要素は抱えたくないものだ。


そこで、セパレートワンピース、通称セパワンである。
セパワンなら前側がパカッと開くのでトイレやら着替えやらも簡単だ。機能性もワンピースと遜色ない。
このような事情から、「シクロクロスでも使えるセパワンを作ろうではないか」となったのである。

 

メーカー選び

オーダージャージは何人分かをまとめて作製・購入する必要がある。僕の所属するチームは小規模で、当初ジャージ購入希望者が3名しかいなかった。そのため、次の条件を満たしているメーカーを選ぶ必要があった。

 

① 3着から注文できる
② セパレートワンピース長袖がある


候補に挙がったのは、SUNVOLT・WAVE ONE・BIORACERの3社だ。
この3社はそれぞれ、

 

SUNVOLT  3着から+セパワン長袖あり
WAVE ONE  3着から+セパワン長袖なし
BIORACER  5着から+セパワン長袖なし

 

である。
よって、注文するメーカーはサンボルトに決まった。

 

商品選び

商品を検討するなかで、チームではこのような声が挙がってきた。

・せっかくのチームジャージを冬の短期間しか着れないのはさみしい
・トレーニングでも気軽に使いたい
・春秋にも使えるような汎用性が欲しい

これを踏まえ、次の条件を満たした商品を探した。

 

① セパレートワンピース長袖(シクロで使える)
② 汚れが目立ちにくい(泥汚れが落ちなかった場合に備えて)
③ 裏起毛でない(比較的暖かい春秋のシーズンでも使える)
④ バックポケットがあり、空力がいい(ロードレースやトレーニングでも使える)
⑤ チームのモチーフを取り入れる(カミナリ・オオカミ・ピンクがモチーフ)

 

そこで選んだのが、「SUNVOLT(サンボルト) S-RIDE PRO パフォーマンス セパレートワンピース 長袖」だ。

 

デザイン案

上記⑤を踏まえ、具体的なデザインを練ることになった。僕たちは「かんたんプラン」で申し込むことにした。
まず、サンボルトの公式HPで事前登録をする。すると、担当の方からメールが送られてくるので担当者さんの指示に従いながらデザイン案のやり取りを行う。
多くの場合、仲間内でデザインの意見が割れるので、直接会って話し合う方がいい。メールで相談しても永遠に決まることはない……
サイズ感を確かめたい場合は、2000円で各サイズのサンプルウェアをレンタルすることができる。何種類頼んでも2000円だ。
「かんたんプラン」の場合、公式HPからデザインテンプレートをダウンロードし、色えんぴつ等でイラスト化する。それをメールに添付して送ればオーケーだ。
僕の場合、担当者さんの対応は迅速で、メールはすぐに帰ってきたし、イラストも2~3日でデザイン案におこしてくれた。

 

完成したデザインがこれだ。

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ジャージ発注・作製

いよいよオーダーだ。完成までは25~30日かかる。はやいぞ。

 

 

インプレッション

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ジャージが完成した!

 

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胸から上はピンク

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チームモチーフのカミナリ

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汚れづらい迷彩柄にはオオカミのシルエットが

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お尻部分。「チーム新潟」を強調!

 

さっそく着てみよう。
WAVE ONEのセパワン半袖(MTサイズ)

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BIORACERのワンピース長袖(Sサイズ)

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これらと比較しながら見ていこう。SUNVOLTはMサイズを注文した。

なお、僕は身長173cm、体重60kg。痩せ型(腹囲72cm)。
肩幅が広く、身長のわりに腕がとても長い(右手中指先端~左手中指先端まで186cm)。腰は細い。

 


サイズ感

SUNVOLT  肩と腕、下半身はぴったり。腹回りと手首がややゆるい。直立でもリラックスできる

WAVE ONE 全体的にぴったり。下半身がややきつい?直立だとチャックの一番下がつっぱる

BIORACER かなりタイト。背中(腰のちょっと上)がゆるい。直立できない(猫背になる)。袖があまる

 

SUNVOLTの腹と手首は、走行や空力面に支障はなかった。Sサイズでもよかったかなーと思ったが、Sサイズだち下半身と肩、着丈がつらそう。どちらかというと僕の体型のせいかも。
インナーを着るとちょうどよくなる。インナーはドライレイヤーにファイントラックのアクティブスキンを、ベースレイヤーにdhbの長袖インナーを着用。使用時期的にインナーなしは考えられないので結果オーライ。厳冬期はベースレイヤーを裏起毛にして調節する。
BIORACERはかなり慎重に脱ぎ着しなければならない。以前、油断してチャックが破けた。肩の圧迫感がすごい。

 


着心地

SUNVOLT  ふんわり包み込むかんじ
WAVE ONE  ぴったりして伸びるかんじ
BIORACER  ぴっちぴち!

 

これは個人的な好みもあるが、SUNVOLTがいちばん「着心地」自体はいいかな。ずっと着ていられるかんじ。
レースジャージだからピリッと緊張感が欲しい!という人はWAVE ONE。
BIORACERはちょっと圧迫感が強い。Mサイズならちょうどいいかもしれない。

 


空力

SUNVOLT  最高
WAVE ONE  ばっちり
BIORACER  ばっちり

 

これはほぼ同率1位。ただし、SUNVOLTのセパワン長袖にはエアラインとよばれる溝が肩~手首まで入っており、空力性能が向上しているらしい。

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シクロでしか試していないのでいまいち体感はできなかったが、TTなどで使う場合には効果が期待できそうだ。

 


撥水性

SUNVOLT  なし
WAVE ONE  なし
BIORACER  あり

 

BIORACERのジャージは、特殊な撥水処理が施されているらしく、サメの肌のようになっている。他2つと比べて撥水はよいだろう。

 


汗抜け

SUNVOLT  よい
WAVE ONE  ふつう
BIORACER  ふつう

 

SUNVOLTは他2つと比べて薄くて軽い。汗抜けもいいので、ヒルクライムでも使えそう。

 

まとめ

長くなってしまったが、かなり満足感の高いジャージである。薄く、軽く、動きやすい。インナーで調整すれば夏以外のすべてのシーズンでヘビーローテーション間違いなしだ。

練習で使った感じでは、担ぎや飛乗り飛び降りといったシクロクロス特有の動きもばっちりこなせる。今回は着心地やサイズ感に重点を置いたインプレッションとなったが、2月10日の前橋シクロで着用を経て、走行時・レース時のインプレッションも後日行う予定である。

ヒルクライム界隈で評価が高まりつつあるサンボルトだが、シクロクロスでも注目を浴びる日がくる……かもしれない。